絵の作品つくりのモチベーションを維持する為に心理学から見てみる

2021年4月3日

“練習しても上達しないからイラストを描くモチベーションが出ない。”

“モチベーションupしたい。”

“うまい人の絵を見てやる気が低下してしまった。”

“モチベーションを維持するには…?”

何事にも取り組むにはモチベーションが大事ですよね。

やらないよりは、やった方がマシ。

…って頭ではわかっているけど、どうもやる気が出ない。

イラストを描き始めたばかりの初心者ですと、一生懸命描いたのに反応がなくてやる気なくなった、なんて人もいますね。

モチベーション維持について心理学の視点からまとめてみました。

モチベーションには2種類ある

モチベーションには、「内発的動機づけ」と「外発的動機づけ」の2種類があります。

内発的動機づけ

内発的動機づけとは、目的に向かって行動することに、自らやりたい!と思える動機づけをすること。

外発的動機づけ

外発的動機づけとは、「報酬がある」「怒られる」「減俸になる」など、なんらかの外因により動機づけをすること。アメと鞭ですね。

ここで気をつければならないことがあります。

それは外発的動機づけでモチベーションを上げようとしますと、報酬」が得られなかった場合にモチベーションが低下してしまうことです。

心理学者のエドワード・L・デシさんによりますと、人が動機づけられる、つまり、やる気が高まったり失ったりするのは、報酬(アメ)と罰(ムチ)を与えることによってだ。と主張しています。

SNSでハートの数が少ないことで、やる気が出なくなった場合、このことが原因であると言えます。

と、なれば、どのようにして内発的動機を高めるかを考えることにしましょう。

内発的動機付けを高めるには

内発的動機づけは3つの構成要素でなりたっています。

その3つの構成要素は「主体性」「成長」「目的」です。

では、その3つを成り立たせるためには、どうすれば良いでしょう?

人には、「自律性」「有能感」「他者との関係性」への欲求があります。

この3つの欲求を使って「主体性」「成長」「目的」を作り出すとのことです。

具体的な方法 1.

・目標を設定する。

「目標を設定する」ということは、「主体性」「成長」「目的」が自ずと取り組まれていますね。

目標を設定することで、「主体性(自律性)・目的」が生まれ、目標を達成することで「成長(有能感)」することができます。

では、どんなことを「目標」にすると良いでしょうか。

注意することは「外発的動機づけ」に結びつけないように目標を設定することです。

例えば、「SNSの“いいね”の数を上げる。」という、目標を立てたとします。

しかし、“いいね”というのは、「報酬」ではないでしょうか。「報酬を得る」のは外発的動機付けですね。

つまり、“いいね”(報酬)が貰えないとどんどんモチベーションが下がってしまいます。

故に、自身の内から発生する達成感や充実感が得れることを目標として設定することです。

例えば、いついつまでに、デッサン力をつける。とか、今は××が足りないからいつまでに身に着ける、その方法を調べる、などです。

具体的な方法 2.

・作品を通してコミュニケーションをとる。

もし、あなたが“いいね”の数を気にしないのなら、SNSに投稿するのもモチベーションの維持になります。

なぜなら「他者との関係性」という欲求があるからです。

SNSは#でのコミュニティもありますので、反応が早いです。必ず“いいね”がつくので気分が良いです。

しかし、中にはどうしても気にしてしまう人もいると思います。

他者との関与する度合いを高めるといいですので、

人の作品の良い点や改良した方が良い点、
また悩んでいることについて一緒に考えてみると、「他者との関係性」が生まれます。

人の作品の良い点や改良した方が良い点を考えると自己の目標設定にもつなげられます。

悩みについては下の質問箱というサイトに絵画についてのコーナーがありますのでリンクを貼っておきます。

質問箱

具体的な方法 3.

・人に活動していることをアピールしない。

ついさっきまで、「他者との関係性」はモチベーションの維持に必要だと書いてたじゃんと、ツッコミされてしまいますね。

モチベーションの上げ方に、“周りに宣言して自分を追い込む”というやり方があります。

しかし、そのせいで、スタートからモチベーションが下がってしまったら本末転倒です。

具体的な方法 2.での中にあるコミュニティは「絵を描く」というコミュニティですので、受け入れられますが、

学校や職場、はたまた家族では、そういうわけでもなく、もし、否定的な人であったなら

言わない方が良い、と思います。

相手を説得するということは難しいことです。

“周りに宣言して自分を追い込む”というやり方で、否定してきた相手を

見返してやりたいと燃える人がいるかもしれません。

しかし、興味がない人相手に説得させるには材料が必要です。

「賞をとった」「人気である」などの材料が必要となり、外発的動機づけとリンクしてしまいます。


以上が、モチベーション維持について、まとめてみました。

ご精読ありがとうございます。

文章

Posted by kurona967